歴史編
はじめに
講師 西本良治郎
みなさんは、忍者というものついてどのようなイメージをもっていますか。
黒装束で鎖帷子を身にまとい、超人的な動きに加えて特殊な武器を使い、敵を倒す。
あるいは妖術を使い、敵を幻惑させる。そしては敵中深く潜入する。情報収集を行い、または偽の情報を流し、撹乱する。
時には、親子何代にも渡って潜伏して[草]と呼ばれている。
いろいろ流派があって、夫々、独自の戦い方があるみたいだ。
このようなイメージが一般的かもしれませんね。
人物でいえば徳川家に仕えた伊賀の服部半蔵、北条家に仕えた風魔党の風魔小太郎、真田十勇士の猿飛佐助と霧隠才蔵、戦国武将の滝川一益、山本勘助、変わったところで蝦夷地探検の間宮林蔵、俳人松尾芭蕉、最近では白土三平創作のカムイ。
これらの人々を忍者あるいは忍者的人物として思い浮かべたかもしれません。
そして、忍者をテーマとした小説や漫画、映画が国内、海外ともに数多く出版、製作されています。
今やNINJAという言葉はすでに英語となって、そのイメージは世界中で一人歩きしているのです。
ここでは忍者の起源や歴史を学びながら、かつ一般大衆が忍者に寄せた期待や夢をもあわせ、現代における忍者そしてNINJAの意義を明確にしていきたいと思います。
