技編
護身
NINJA JAPAN監修部
第1科目 心と身体
(1)心構え。
その昔、忍者や忍者集団は磨きぬかれた特殊な技術をかわれて、腕をふるいました。
単純に命令されたのではなく、プロとして自主的に契約したのです。
その「使命」を果たすために、常日頃から、どんなことにも耐え忍ぶことのできる強い精神と身体を鍛えたのです。
現代のNINJAでも、同様です。
普段の生活は目立たないように地味に振る舞い、本業に精を出しましょう。そして、いつ「使命」が来ても果たせるように、毎日の修行に励むことが肝心です。

(2)呼吸を調える。
人間は日常生活において、自然に息を吸ったり、はいたりしています。
この呼吸を意識的に調整することにより、潜在能力を活性化させ大きな効果を得ることができます。
呼吸法は心の安定と身体の健康をつなぐ架け橋であり、昔からさまざまな呼吸法や調息法が行われています。
NINJAは二つの呼吸法を重要視します。
ひとつは座禅のように、静かに息を吸い、はき、呼吸を調える方法です。自己を滅却し、精神を安定させます。
また腹式呼吸で臍下丹田に息を集めることにより、緊急時でも冷静でいられる胆力がつき、内蔵も強くすることができます。
もうひとつは動禅です。動作を行いながら呼吸をあわせます。
これにより、効果的に力を集中したり、緩めたりすることができます。
最初は動作に合わせて、「虚」の時に息を吸い、「実」のときにはくように練習してみてください。
息をはく時に気合を発する時がありますが、NINJAは隠密行動が多いので、「エイッ」とか「オウ」でなく、「ウン」とか「フム」といった含み気合になります。

■動きに合わせて呼吸する
